≪特報!≫
『横浜毎日新聞』の欠号発見!!
『横浜毎日新聞』は、1871(明治3)年に横浜で創刊された、日本最初の日本語の日刊新聞。横浜活版舎(のち横浜毎日新聞社)発行。のち『東京横浜毎日新聞』→『毎日新聞』→『東京毎日新聞』と改題、やがて1940(昭和15)年に『帝都日日新聞』に吸収合併され、消滅した。
同紙は長いこと、最初期の紙面が発見されなかったこともあり、「改題説」(簡単に言えば、創刊当初は別の題号であったのが、『横浜毎日』に改題したとする説)と、「非改題説」(創刊当初から『横浜毎日』であったとする説)とが入り乱れる状態が続いた。昭和30年代以前に刊行された日本新聞史関係の書籍を見ると、その様子を窺い知ることが出来る。やがて太平洋戦争を経て、昭和30年代後半になって、創刊号を含め最初期の号が発見されるに至り、それによって創刊時から『横浜毎日』であったことが確認され、その議論に決着がついた。
『横浜毎日』は現在、不二出版から復刻版が刊行されている(http://www.fujishuppan.co.jp/kindaishi/yokohamamainichishinbunn.htm)。今回発見された号は、同書刊行時に発見されず欠号となっていた号の一つ、548号。日付は、「明治五年壬申九月六日」とある。今年初めに見つけて購入し、手元に届いた後1月12日に不二出版へ照会し、未だ確認されていない号の新発見であることが確認された。
以上、大変貴重な資料の発見である。